「Trinisphere」制限について

今回の「Trinisphere」制限について解説をお願いされたので少し爺ぃの戯れ言を。
　
　
Vintage環境において「Stax」デッキの影響は大きく、前々から「Mishra’s Workshop」の制限を！という声が囁かれていました。
が、「Stax」は前から存在していたデッキタイプであるにも関わらず、なぜ制限を求める声が出てきたのか・・・。

「三なる宝球/Trinisphere」
このアーティファクトの一番厄介なところは
「《三なる宝球》の能力は、呪文の総コストに影響する。それは、他のすべてのコストを増減させるものが適用された*後で*適用される。」
ということである。
どんなピッチスペルやマナを軽くする努力もこれが一枚張られただけですべて無効になってしまうのです。

しかしStaxに対して過剰に反応していたこともあると思います。
自分も実際に「Stax」を回してみて思ったことは、周りで騒いでいるほど強くはないということでした。
（自分のプレイングの未熟さを差し引いても、ですw）
まだ完全にロックは決まっていない『半ロック』の状態でも投了している人が意外に多く、最近までうちのエボリューションのメンバーも（自分も含めて）、ロックが決まっている状態とその一歩手前の状態の区別がついていませんでした。
もちろん半ロックの状態でさえ抜け出すのは至難の業ですから、簡単にはいきません。
Vintage大会ともなるとギャラリーも沢山つくことがあります。
「もうあれ無理だろ」と囁く声が聞こえるので次のゲームに行きたくなる気持ちもわかりますが、Staxを回している側から見ると「まだ抜け出せるのにな・・・」という場面が多々あります。
実際のデッキの強さ以上の評価をしていたようにも感じずにはいられません。
　
　　
ただ「三なる宝球」がゲームをつまらなくしていたことも事実です。
ただでさえ「先攻有利」な世界なのにこいつのおかげで「後攻くそゲー」になってしまうことも・・・。
このカードの有る無しが先攻後攻の有利不利を天と地ほどの差に広げてくれます。
そのためサイコロゲーだとか、「Stax」に対抗するには「Stax」を使うのが一番という声も聞きます。
MoMa対策にはMoMa、親和対策には親和を使う、という感じなのかな？
まあ「三なる宝球/Trinisphere」が無くなっても、元々「煙突/Smokestack」「からみつく鉄線/TangleWire」「抵抗の宝球/Sphere of Resistance」によるロックが主のデッキだったのですから。
「世界のるつぼ/Crucible of Worlds」というロック要素も残っているわけですし、プレイングは難しくなりますが、デッキは存在します。

「Stax」というデッキタイプを残しつつ、環境改善できるようにするベストな選択だとえいじは評価してます。
　
　
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